今年も夏山シーズンとなり多くのハイカーが百名山などに登っている。また近年、中高年が気軽に山登りを楽しんでいるようであるが、果たして「自然と対面できる心身が出来ているか」が疑問であり、中高年の登山ブームに便乗し気軽に観光地めぐりのような感覚で山に向かうことは危険である。自然というものには妥協がなく「何とかなる」と考えて山に向かうならば余りにも軽率であり、結果的に多くの人に迷惑をかけてしまう。
 私の住んでいる会津地方にも大小の名山があり登山する人も多い。かつて、会津と新潟を結ぶ山越えの「八十里越え、六十里越え」では難所が多かった。先人たちは、交流や生活物資などを運ぶために命がけで越えたのであり、現代のように遭難してヘリコプターでの救出もなければ携帯電話での連絡もできない状態であったことから非常時のために体を鍛えたのである。このような先人たちの心構えを中高年の登山者も教訓にすべきであり、自らの体力を考えて、さらに「人としてハイカーとして」もマナーを守ってほしい。